(199) キリガイ断面

199)キリガイ断面 殻の先まで身が入っている
 
 
イメージ 1
キリガイ断面(1)
 
キリガイはK町底引き網で得られるタケノコガイの仲間である。写真の断面は殻長65mm(左)、80mm(右)である。4個とも別の貝である。
螺層を数えると22~25層もある。断面にすると、その殻の先まで身が入っていることが判る。完全に身抜きするのは、かなり難しそうだ。
断面にすると、軸には特徴的な2本の稜が先端まで連続している。螺層の殻の中央部に褐色のラインが入っている。外唇部の色が成長するに従って殻に取り込まれていったようだ。
キリガイは、水深40m~100mの砂の海底に住む。
イメージ 2
キリガイ断面(2)
写真は、同じ貝の殻口と殻頂部を拡大したものである。左上を見ると先端が欠けた時は、泡状隔壁を作っている(白い栓!)。しかし隔壁は消極的なリフォームのようだ。この貝は、ぐるぐると螺層の先まで身を入れても苦にならないに違いない。
 
イメージ 3
キリガイ断面(3)
 
イメージ 4
キリガイ断面(4)