(26) クルマガイ

 
 
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 クルマガイ スケールはmm
 底引き網に入ってくる大きな低円錐形の巻貝である。へそ孔は大きく、まさしくらせん階段である(写真左)。
この貝を見つけた時は、大きく立派なので感激する。かなり大成するらしく、写真の物(直径70mm)などはまだまだのようだ。「以前は大きなものが採れたが最近は採れない」と、調査に来た大学のM先生がおっしゃっていた。この貝、大きくなると色が白っぽくなって、残念ながら見栄えはそれほど良くない。
貝殻は衝撃に弱く、誤って落とすと欠けてしまう。まさに心臓破りの貝である。・・・漁師のおかみさんたちが、選別する時、この貝をぽいっと床に投げ出すのを見たことがある。・・・涙を出しながら、欠けた貝を拾ったことを思い出した。