(210) ガンゼキボラ断面

210)ガンゼキボラ断面 殻の外は真っ黒、中は真っ白
 
 
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ガンゼキボラ断面(1)
ガンゼキボラは真っ黒な貝殻で、乾くと白っぽくなって見栄えしない貝である。ゆえに今まで登場していなかった。縦張肋上に56本樹枝状の棘がある。殻口縁には紅色で内部は白い。潮間帯から潮下帯の岩礁に住む。
断面にすると、中部は白くて艶があり外の黒い殻とコントラストになっている。軸はなめらかで無装飾・つやがある。それなりに魅力的である。
・・・ただし、内側からは外の黒色が幾分透けて見えるので、内部は純白というわけではない。
 
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ガンゼキボラ断面(2)
 殻頂内部は、殻が厚くなり殻口側中央部にピンホールが残る。殻頂側の殻内部が部分的に黒色になっていて特徴的だ。
 
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ガンゼキボラ断面(3)
断面にすると、細長いものとずんぐり型の個体があるのが、よく判る。
上の写真の中央上(細長い個体)、右上(ずんぐり型)
 
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ガンゼキボラ断面(4)