2012-01-01から1年間の記事一覧

(115) メダカラガイ

(115)メダカラガイ メダカラガイ(1) K町塩屋の浜で打ち上げ貝を探していると、目立たない小さなタカラガイがたくさん打ち上げられている。メダカラガイだ。浜で見つかるものはほとんどが殻長15~20mmで小さい。生貝は、青みを帯びた灰色の地の中央…

(114) コモンダカラ

(114)コモンダカラ コモンダカラ(1) コモン(小紋)とは、全体に細かい模様が入っている着物の柄です。その名のごとく、生貝には黄土色の地に、品のいい小さな白色の斑点が散りばめられている。またやや大きめの褐色の斑点も点在する。白色の点は、丸だ…

(113) クチムラサキダカラ

(113)クチムラサキダカラ クチムラサキダカラ(1) お歯黒というのは、1000年も日本で続いたそうである。現代人にはよく解らない歯を黒く染めたおしゃれである。このタカラガイは、お歯黒を思わせる。・・・実際には紫色に染められた歯をしているが。 こ…

(112) ヒメホシダカラ

(112)ヒメホシダカラ ヒメホシダカラ(1) K町塩屋の浜で拾ったもの。この海岸では、稀なタカラガイである。背側には、ぼんやりした斑点があり、その上に黒色の斑点が散在している。 腹側の歯は赤色に染められ、腹側の白色に映えなかなか美しい。また、…

(111) ヤナギシボリダカラ

(111)ヤナギシボリダカラ ヤナギシボリダカラ(1) 赤い口紅をつけたおしゃれなタカラガイです。いずれもK町塩屋の浜で拾ったもの。背面に黒い細線が現れるが、あまりはっきりしない。波打ち際で摩耗したのだろう。・・・図鑑で見る生貝の殻はもっともっ…

(110) カバフダカラ

(110)カバフダカラ カバフダカラ(1) 「何だ、これは!」 K町塩屋の浜でこの貝に出会った時の感想である。背面に大きな3本の帯がある。いや、2本の青の帯に目が釘付けになった。・・・カバフダカラの摩耗した殻であった。 生貝は、背面に褐色の小さな斑…

(109) オミナエシダカラ

(109)オミナエシダカラ オミナエシダカラ(1) K町塩屋の浜でたくさん拾えるタカラガイの仲間である。背面には褐色や白の斑点があり、その上に白色の滑層が覆う。摩耗するとだんだん内壁の紫色が現れてくる。摩耗した貝の中にも、味わい深いものがある。…

(108) ハツユキダカラ

(108)ハツユキダカラ ハツユキダカラ(1) 浅い岩礁・礫底で採集されるタカラガイである。実際はなんと水深150mまでの深さでも見つかっているという。 潮干狩りの時、生きたこの貝を拾ったことがある。背の白い点班が綺麗で心躍らせた。綺麗な貝である…

(107) キバシシャクシガイ

(107)キバシシャクシガイ キバシシャクシガイ(1) 印象的な二枚貝である。水管部が飛び出し、本当に杓子の形をしている。この仲間は深海性の物が多いようで、目にする機会は少ない。 キバシシャクシガイは、高知沖では100mより浅い所に生息するとい…

(106) ニシキガイ②

(106)ニシキガイ② ニシキガイ(1) (4)ニシキガイで一度紹介した。先回は、左殻のみだったが、今回、11月16日に同じK町の底引き網で生きた貝を採集した。 大きなものは殻高43mmで、成貝である。少し膨らみのある左殻の殻表には強い放射肋が5本程度あ…

(105) カモンダカラ

(105)カモンダカラ カモンダカラ(1) K町塩屋の浜を歩いていると、小さいけれど目に飛び込んでくるタカラガイがある。背面にまるで星を散りばめたようなカモンダカラである。褐色の腹面もよく目立ち、すぐにこの貝だと判ってしまう。 カモンダカラ(1)の…

(104) ハナマルユキ

(104)ハナマルユキ ハナマルユキ(1) 潮間帯の岩礁に住むタカラガイの仲間である。K町塩屋の浜では、たくさん打ち上げられて、珍しいものではない。摩耗すると白っぽくなり、背面の網目模様が消えて情けなくなる。しかし、紫のきれいな色が出て来て目を…

(103) ナツメモドキ

(103)ナツメモドキ ナツメモドキ(1) 水深10mまでの、磯に住むタカラガイです。すべてK町塩屋の浜で拾ったもの(殻長17~34mm)。浅い海で生息しているせいか新鮮な貝殻を拾うことが出来ます。摩耗したものは、3本の帯が見られる。 新鮮なもの…

(102) ホシキヌタ

(102)ホシキヌタ ホシキヌタ(1) 殻長50mm この貝もK町塩屋の浜で良く拾える貝である。但し、多くは表面が摩耗してまことにぱっとしない。・・・ある時、石の間に挟まったきれいな貝を見つけた{ホシキヌタ(1)}。渚に打ち上げられている貝とは、印象…

(101) ヤクシマダカラ

やっと、(101)を載せることが出来た。この間、K町塩屋の浜で拾ったものを中心に、収集したタカラガイを調べてみた。25種類ほど確認できた。これからはタカラガイも幾つか載せることが出来るだろう。また写真映りが良ければ、貝だけでなくカニも登場させて…

(100) ウグイスガイ(幼貝)

(100)ウグイスガイ(幼貝) ウグイスガイ(幼貝) (1) ウグイスガイ(幼貝) (2) K町エビ網漁で採集した。ウグイスガイは、成長するにつれて形が変わり腹縁端が伸びてずんぐりになる。したがって、相対的に鳥型の尾っぽが短くなり、スマートな形が…

(99) ヒメイトマキボラ

(99)ヒメイトマキボラ ヒメイトマキボラ(1) 殻高115mm K町エビ網漁で採集した。ヒメイトマキボラは、イトマキボラと比べ肩部の結節が多く隆起しないとのこと。他は同じとのことで、少し名前が混乱しているようである。立派な隆起した肩を持つイト…

(98) マツムシ

(98)マツムシ マツムシ(1) K町塩屋の浜で拾った巻貝です。数が多く珍しいものではありませんが、網目模様が気に入ってたくさん拾ってしまいました。殻長9mm~18mm。紡錘形で白地に濃褐色の網目模様があります。また殻口には歯状突起が見られま…

(97) シマオトメフデ

(97)シマオトメフデ(シマヤタテ) シマオトメフデ(1) K町塩屋の浜で小さな貝を拾っていると、ついつい拾ってしまうかわいくて美しい巻貝です。写真の物は殻長9mm~16mm。白帯が印象的です。潮間帯下の岩礁に生息しています。 シマオトメフデ(…

(96) サラサバイ

(96)サラサバイ サラサバイ(1) K町塩屋の浜で目を凝らして貝を拾っていると、ひときわ美しい小さな貝に出会った。表面は平滑で模様が色々あり美しい。結局拾えるものは全て拾ってしまった。サラサバイと言う。更紗(さらさ)とは、17世紀初めごろまで…

(95) クリイロナワメグルマ

(95)クリイロナワメグルマ クリイロナワメグルマ(1) K町塩屋の浜で拾ったもの。それまで、目を凝らして小さな貝を探してなかったので、クルマガイの仲間が拾えるとは思いもしていなかった。大きさは直径7~14mm、高さ2.5~7mm。 手元の図鑑…

(94) フクラスズメガイ

(94)フクラスズメガイ フクラスズメガイ(1) 成貝 フクラスズメガイ(2) 幼貝 フクラスズメガイ(3) 幼貝 K町エビ網漁に貝の採集に行った時、「面白い貝を採ってあるよ!」と言われいただいたもの。木の枝に鳥がとまっているような貝である。殻の前…

(93) オオナルトボラ② (幼貝)

(93)オオナルトボラ②(幼貝) オオナルトボラ(幼貝) (1) K町底引き網漁で繊細でかわいい貝に出会った。オオナルトボラにしてはずいぶんと軽いし小さい。コナルトボラにもよく似ている。・・・コナルトボラは殻口内は白くて、黒いすじがある。採集し…

(92) マンジュウガイ

(92)マンジュウガイ マンジュウガイ(1) この貝に初めて出会ったとき、「ウソじゃないか!」と唖然とした。それまで見慣れてきたツメタガイに雰囲気が似ているのに、ぺったんこである。図鑑で挿絵を見ても、薄さを強調するものは見当たらず、立体的な形…

(91) マキミゾグルマ

(91)マキミゾグルマ マキミゾグルマ(1) クルマガイよりは幾分小さなクルマガイの仲間である。螺層上の上下の溝の中間にも溝がある。殻口は割れやすい。水深40~60mの砂底に住む。 この貝は、S市海砂置き場で採集されたもの。 マキミゾグルマ(2)

(90) カコボラ

(90)カコボラ カコボラ(1) 潮間帯から水深20mの岩礁に住む。殻表面には、厚くて毛の付いたごわごわした殻皮を付ける。この外観は、かなり個性的な姿だ。蓑(みの)を被ったような姿から、ミノボラともいう。そのものずばりの名前だ。殻口内部は肌色…

(89) バショウガイ

(89)バショウガイ バショウガイ(1) 小さな白色半透明の清楚な巻貝である。高い螺塔に3個のひれ状の高い縦張肋がある。殻表面には全体に細かな螺脈がある。これが芭蕉の葉を思わせることからバショウガイの名を貰ったのであろう。殻口外唇にはのこぎり状…

(88) ショウジョウガイ②

(88)ショウジョウガイ② ショウジョウガイ(1) 台風16号の影響が少し出始めた9月28日、K町エビ網漁をのぞいてみました。10隻以上の船が網を揚げていました。ヤドカリの入った大きな巻貝をたくさん貰いましたが、持ち帰ってみると貝殻としてはまともなもの…

(87) イソバショウ

(87)イソバショウ イソバショウ(1) K町エビ網漁で得られた。潮線下の水深20mまでの岩礁に住む。3枚の板状の縦張肋があり、これは幾分ねじれている。縦張肋の中間にはこぶが並んでいる。 殻口には牙状の突起がある。別名クチツノガイと言うが、この…

(86) チトセボラ

(86)チトセボラ チトセボラ(1) K町エビ網漁で得られた。貝の中にはヤドカリが入っていた。生貝は水深20~40mに住む。 表面には白地に褐色の不明瞭な稲妻形の模様が入っている。写真を撮る時、焦点が定めにくくピンボケしてしまう模様である。海の…