2012-01-01から1年間の記事一覧

(85) アカニシ

(85)アカニシ アカニシ(1) 大きな貝が好きである。このアカニシは、S市の海砂置き場にごろっと転がっていた。高さ(殻高)15Cm,横幅(殻径)13Cm。最大サイズに近いと思われる。海底に長く転がっていたようで、表面には小さい孔がたくさん開い…

(84) ボウシュウボラ

(84)ボウシュウボラ ボウシュウボラ(1) K町エビ網漁で得られた。知り合いの漁師が、軽い感じでくれたので、なかなか気風が良い!一瞬、ホラガイか?と思った。・・・良く見るとボウシュウボラ。しかも蓋が無い!ただでくれるはずはないよね。口に指を差…

(83) ウズラガイ

(83)ウズラガイ ウズラガイ(1) K町エビ網漁で採集された。殻は薄く軽い。紡錘形の形と色彩と模様が鳥のウズラに似ているため、この名を貰ったのだろう。 最初、手元の図鑑と模様が違い、違う貝かと思った。模様の幅もかなりあるようだ。採集した貝は、…

(82) フジツガイ

(82)フジツガイ フジツガイ(1) 強烈なイメージの巻貝である。生貝は長い毛のある厚い殻皮をかぶっている。殻は重厚で、ひずんだ形をしている。縦肋がよく発達した縦張肋が見事である。褐色の地肌に、縦肋と殻口の一部に黒のアクセントがある。潮間帯下…

遠き島より

遠き島より 遠き島より流れ着いたヤシの実一つ 本日休みを頂き、台風16号の過ぎ去ったK町の浜とエビ漁を見に行った。出かける時は雨が降っていたが、K町に着くと雨は上がっていた。 少し早いので、砂浜を散策。満潮のうえ、嵐で海岸の貝は波にさらわれてし…

(81) マツヤマワスレ

(81)マツヤマワスレ マツヤマワスレ(1) S市海砂置き場でたくさん採集される二枚貝である。表面は平滑で弱い成長輪がある。紫から褐色の放射彩があり、殻縁部は淡い紫色になっていて美しい。潮線下~水深10m程の砂底に住む。合弁した貝も見つかるが…

(80) イチョウガイ

(80)イチョウガイ イチョウガイ(1) 図鑑で見るこの貝は、大きくて立派で目立つ貝である(殻長約60mm)。私が出会ったのは、意外と小さい(殻長43mm)。実際の所、どれくらい大きいものがいるのだろうか? イチョウガイは、その独特の棘で一見し…

(79) エマイボタン

(79)エマイボタン エマイボタン この小さな貝(殻長26mm)は、K町底引き網で採集された。浅い放射肋があり、雲状彩がある。内側も同様でピンクの色が付いている。水深3~30mの細砂底に住む。 殻は薄く壊れやすい。無造作に持ち帰ると壊れてしまう…

(78) サメハダヒノデガイ

(78)サメハダヒノデガイ サメハダヒノデガイ(1) S市海砂置き場でこの二枚貝と出会った時、その独特の魅力に一目で引き込まれてしまった。その片割れの貝を拾ったのは数年前。そして、今年追加の2個を拾った。海砂置き場では、そんなにも見つからない貝…

(77) ハナイタヤ

(77)ハナイタヤ ハナイタヤ(1) S市海砂置き場で採集した。イタヤガイは数が大変多いが、ハナイタヤは少ない。水深10~50mの砂の海底に住む。 イタヤガイの仲間では最も数の多い10~12個の肋がある。内面は白色で、殻縁は表面の色に縁どられて…

(76) モクメダマ

(76)モクメダマ モクメダマ(1) 右上は蓋 K町底引網で採集した。木目調の模様からモクメダマという名を貰ったのであろう。模様は、3層にわたって歪みがあり本当の木目を連想させる。美しい模様である。水深20~40mに生息する。 モクメダマ(2)

(75) ベニハマグリ

(75)ベニハマグリ ベニハマグリ(1) S市海砂置き場で採集した。殻皮がいくらか取れている。表面はなめらかでピンク地に明るい点班と放射彩があり美しい。内側は薄いピンク地に赤い彩色がされている。なかなか魅力的である。時折、黄色の個体もある。ま…

(74) ザルガイ

(74)ザルガイ ザルガイ S市海砂置き場で拾ったもの。水深20mまでの砂の海底に住む。生きている時は褐色の殻皮を被っている。海置き場では殻皮が幾分取れて、ピンクの同心円状の紋が見られる。手元の貝の大きさは殻長最大82mm。 強い放射肋が40本程…

(73) キラベッコウイモ

(73)キラベッコウイモ キラベッコウイモ(1) (左;殻長65mm) S市海砂置き場で採集した。白色の地に褐色の帯が2~4帯ほどあり、帯の色合いのトーンが様々で美しい。似たものにベッコウイモがあるが、それより生息深度が深い。また肩部がより丸く…

(72) バイ

(72)バイ バイ(1) 食用貝として有名である。生きている時は濃褐色の厚い殻皮を被っていて見栄えは良くない。水深10~20mの砂と泥の海底に住む。腐肉食のため、魚の肉を入れたバイカゴを海に沈めて採る。 この標本は、S市の海砂置き場で採れたもので…

(71) オキナガイ

(71)オキナガイ オキナガイ(1) オキナとは、翁のこと。お爺さんである。今にも折れそうな壊れそうなそんな危うい感じの二枚貝である。この貝は、K町底引き網に入る。無造作にに持ち帰ると、必ず割れてしまう。なんどか壊してから、なんとか持ち帰った…

(70) アラレガイ

(70)アラレガイ アラレガイ 水深10~20m(100m)の砂泥底に住む。あられの様に小さな巻貝です。生態写真を見ると、這う時足の後ろが2つに分かれています。 海岸でも拾えるとのことですが、私はS市海砂置き場で見つけました。K町底引き網には、…

(69) スダレガイ

(69)スダレガイ スダレガイ(1) 右下;殻皮の取れたもの S市海砂置き場において採集した。合弁で見られるものがいくつか見られるので、砂を採っている海底で生息しているようだ。砂採取は水深35~40mとのこと。 輪肋が強くて肉厚で、そこそこの大…

(68) ウネウラシマ

(68)ウネウラシマ ウネウラシマ(1) K町底引き網でたくさん見つかる貝である。水深20~40mの泥や砂の海底に住む。殻は丸く膨らみ表面に細い溝がある。一番の特徴は、褐色の四角い模様が5列並んでいることである。 写真の貝はNさんに頂いたもの。…

(67) サツマアサリ

(67)サツマアサリ サツマアサリ(1) S市海砂置き場で見つけたもの。独特な装飾のある心惹かれる二枚貝である。放射肋の溝の形が90度方向を替えそのまま輪肋(共心円肋)として板状に立ち上がっている。そのため、板状の輪肋が放射肋の形で波打っている…

(66) ウニレイシ

(66)ウニレイシ ウニレイシ 棘状突起が螺肋に沿って殻全体に出ている。その様をウニに例えて貰った名前だろう。また螺肋の間には細肋が多数入っている。棘がバランスよく配置されて、好みの形の貝である。 この標本は、土佐湾沿岸のT市で採られた。潮線下…

(65)ヌリツヤホトトギス

(65)ヌリツヤホトトギス ヌリツヤホトトギス 手に取ると情けないぐらい薄い殻である。その殻を靱帯と貝柱のみで支えている。平滑でつやのある褐色の殻が特に目を引く。また内面には薄い真珠光沢が見られる。 この貝はイガイ科の仲間で、その中でも色と艶で…

(64) ナデシコガイ

(64)ナデシコガイ ナデシコガイ(1) (右側;右殻) 渚で貝拾いをするとナデシコガイが拾える。水深10~20mの浅い海に住んでいるため、海岸に打ち上がるのである。色は少し地味であるが、赤・黄・茶色・灰色と様々な姿を見せてくれる。・・・ゆえに…

(63) クロチョウガイ

(63)クロチョウガイ クロチョウガイ 真珠母貝として有名な黒喋貝である。水深10m位までの岩礁に住む。土佐の海にもこんな貝がいるとは、驚きだ!・・・大きくて、魅力のある貝である。 殻皮の鱗状の突起が立派だ。殻皮は弱いので、保存していると剥がれ…

(62) タガヤサンミナシ

(62)タガヤサンミナシ タガヤサンミナシ 褐色の地に白いうろこ模様のある美しい貝である。水深10mまでの岩礁地帯で見つかる。磯遊びで、見かけるかもしれないが、毒のモリがあり刺されると人も死ぬことのあるという。恐ろしい貝である。この毒を解毒す…

(61) ハルシャガイ

(61)ハルシャガイ ハルシャガイ(1) 美しい貝である。白地に柿色の互い違いのレンガ状の模様。レンガの段数は13段位。殻が大きくなっても段数は変わらず、レンガの高さが高くなり、変形してくる。 ハルシャとは、ペルシャのこと、あのペルシャジュータ…

(60) シマアラレミクニ

(60)シマアラレミクリ シマアラレミクニ(1) 一見して、この貝だと判る模様である。厚い殻には細い螺肋があり、その上にゴマ粒のような斑紋がある。 水深5~50mの砂の海底に住むため、底引き網で採集される。Nさんよりのいただき物。 シマアラレミ…

(59) イボボラ

(59)イボボラ イボボラ(小さいものは幼貝)(1)(2) K町底引き網漁で採集したもの。水深10~50mの砂底に住む。 殻口の褐色の内唇滑層が大きく広いのが特徴的である。この部分が厚く拡がり、殻口を狭めている。滑層は、殻の強度を増す意味がある…

(58) ヤカタガイ(幼貝)

(58)ヤカタガイ(幼貝) ヤカタガイ(幼貝)(1) K町底引き網で貝の採集している時、目に飛び込んで来た。黒と白の帯が、大変印象的だ。ヤカタガイの幼貝である。 ヤカタガイの成貝は大きく、形はよく膨れて丸くなり、白い部分は淡黄色になるようだ。淡…

(57) トサカガキ

(57)トサカガキ トサカガキ(1) 褐色の鮮やかなカキの仲間である。この標本は、K町のイセエビ網に掛ったもの。放射状の凹凸が殻縁まで伸びるため、殻の周辺部はノコギリ状に鋭く噛みあわされている。下面(左殻)は殻の一部が変形し、その付着殻で体を…