2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

(70) アラレガイ

(70)アラレガイ アラレガイ 水深10~20m(100m)の砂泥底に住む。あられの様に小さな巻貝です。生態写真を見ると、這う時足の後ろが2つに分かれています。 海岸でも拾えるとのことですが、私はS市海砂置き場で見つけました。K町底引き網には、…

(69) スダレガイ

(69)スダレガイ スダレガイ(1) 右下;殻皮の取れたもの S市海砂置き場において採集した。合弁で見られるものがいくつか見られるので、砂を採っている海底で生息しているようだ。砂採取は水深35~40mとのこと。 輪肋が強くて肉厚で、そこそこの大…

(68) ウネウラシマ

(68)ウネウラシマ ウネウラシマ(1) K町底引き網でたくさん見つかる貝である。水深20~40mの泥や砂の海底に住む。殻は丸く膨らみ表面に細い溝がある。一番の特徴は、褐色の四角い模様が5列並んでいることである。 写真の貝はNさんに頂いたもの。…

(67) サツマアサリ

(67)サツマアサリ サツマアサリ(1) S市海砂置き場で見つけたもの。独特な装飾のある心惹かれる二枚貝である。放射肋の溝の形が90度方向を替えそのまま輪肋(共心円肋)として板状に立ち上がっている。そのため、板状の輪肋が放射肋の形で波打っている…

(66) ウニレイシ

(66)ウニレイシ ウニレイシ 棘状突起が螺肋に沿って殻全体に出ている。その様をウニに例えて貰った名前だろう。また螺肋の間には細肋が多数入っている。棘がバランスよく配置されて、好みの形の貝である。 この標本は、土佐湾沿岸のT市で採られた。潮線下…

(65)ヌリツヤホトトギス

(65)ヌリツヤホトトギス ヌリツヤホトトギス 手に取ると情けないぐらい薄い殻である。その殻を靱帯と貝柱のみで支えている。平滑でつやのある褐色の殻が特に目を引く。また内面には薄い真珠光沢が見られる。 この貝はイガイ科の仲間で、その中でも色と艶で…

(64) ナデシコガイ

(64)ナデシコガイ ナデシコガイ(1) (右側;右殻) 渚で貝拾いをするとナデシコガイが拾える。水深10~20mの浅い海に住んでいるため、海岸に打ち上がるのである。色は少し地味であるが、赤・黄・茶色・灰色と様々な姿を見せてくれる。・・・ゆえに…

(63) クロチョウガイ

(63)クロチョウガイ クロチョウガイ 真珠母貝として有名な黒喋貝である。水深10m位までの岩礁に住む。土佐の海にもこんな貝がいるとは、驚きだ!・・・大きくて、魅力のある貝である。 殻皮の鱗状の突起が立派だ。殻皮は弱いので、保存していると剥がれ…

(62) タガヤサンミナシ

(62)タガヤサンミナシ タガヤサンミナシ 褐色の地に白いうろこ模様のある美しい貝である。水深10mまでの岩礁地帯で見つかる。磯遊びで、見かけるかもしれないが、毒のモリがあり刺されると人も死ぬことのあるという。恐ろしい貝である。この毒を解毒す…

(61) ハルシャガイ

(61)ハルシャガイ ハルシャガイ(1) 美しい貝である。白地に柿色の互い違いのレンガ状の模様。レンガの段数は13段位。殻が大きくなっても段数は変わらず、レンガの高さが高くなり、変形してくる。 ハルシャとは、ペルシャのこと、あのペルシャジュータ…

(60) シマアラレミクニ

(60)シマアラレミクリ シマアラレミクニ(1) 一見して、この貝だと判る模様である。厚い殻には細い螺肋があり、その上にゴマ粒のような斑紋がある。 水深5~50mの砂の海底に住むため、底引き網で採集される。Nさんよりのいただき物。 シマアラレミ…

(59) イボボラ

(59)イボボラ イボボラ(小さいものは幼貝)(1)(2) K町底引き網漁で採集したもの。水深10~50mの砂底に住む。 殻口の褐色の内唇滑層が大きく広いのが特徴的である。この部分が厚く拡がり、殻口を狭めている。滑層は、殻の強度を増す意味がある…

(58) ヤカタガイ(幼貝)

(58)ヤカタガイ(幼貝) ヤカタガイ(幼貝)(1) K町底引き網で貝の採集している時、目に飛び込んで来た。黒と白の帯が、大変印象的だ。ヤカタガイの幼貝である。 ヤカタガイの成貝は大きく、形はよく膨れて丸くなり、白い部分は淡黄色になるようだ。淡…

(57) トサカガキ

(57)トサカガキ トサカガキ(1) 褐色の鮮やかなカキの仲間である。この標本は、K町のイセエビ網に掛ったもの。放射状の凹凸が殻縁まで伸びるため、殻の周辺部はノコギリ状に鋭く噛みあわされている。下面(左殻)は殻の一部が変形し、その付着殻で体を…

(56) センジュガイ

(56)センジュガイ センジュガイ(1) 潮線下より下の岩礁に住む。殻は厚く120度毎に縦張肋があり、その上に二股になった突起が出ている。千手観音菩薩にあやかって名前をもらったのだろう。 浅い海に住むため、表面にはフジツボを始めたくさんの付着物付…

(55) クマサカガイ

(55)クマサカガイ クマサカガイ(右側 上下76mm、付着した貝を含むと104mm) クマサカガイはK町底引き網で、冬場の100m前後の比較的深い所で採集される。低円錐型の殻に、身近にあるものを載せるとのこと。この標本は、きれいな二枚貝を5個…

(54) ミスガイ

(54)ミスガイ ミスガイ 殻を持っているが、体を殻の中に完全に収めることが出来ない貝である。写真のものは、K町塩屋の浜に打ち上がっていたものだ。恐ろしく黒っぽい肉のかたまりの中に、綺麗な殻が見えた。 貝だ!!! 光沢があり魅力的な貝だ! なんと…

(53) ミヤコボラ

(53)ミヤコボラ ミヤコボラ(1) いい名前をもらったものだ。その名に合った美しい巻貝である。殻がしっかりしていて厚く、一列のこぶが螺肋の上に並んでいる。縦張肋が左右に分かれ、多少潰された形に見える。マツカワガイほどは扁平ではないが、よく似…

(52)クビレマツカワ

(52)クビレマツカワ クビレマツカワ マツカワガイに良く似ているが、より深い所に生息する。K町底引き網だにて冬場の100m前後の操業時に得られる。マツカワガイより小ぶりでキュートな感じである。左右に翼状に張り出した縦張肋の形が違い印象的だ。

(51) マツカワガイ

(51)マツカワガイ マツカワガイ(1) 丸い巻貝を押し潰したような、独特の形である。マツカワガイ属のみ縦張肋が180度ごとに形成されるとのこと。つまり、ペチャンコになった貝である。砂泥の海底で安定して暮らすための形であろう。・・・身を取り出…

(50) オオナルトボラ

(50)オオナルトボラ オオナルトボラ(1) イセエビ網漁で採集される堅牢強固な巻貝である。殻が厚く、手に取るとずっしりと重量感がある。写真の物は殻長160mmで430グラムある。ちなみに以前登場した巨大なスジウズラガイは、殻長157mmで8…

(49) ショウジョウガイ

(49)ショウジョウガイ ショウジョウガイ 1 紫紅色の殻に、大小の棘がたくさん付いていて、華のある美しい二枚貝である。水深50m位までの岩礁に、右殻の殻頂で固定して生きている。昨年、上野の国立科学博物館に行った折、このショウジョウガイの大きな…

(48) ハゴロモガイ

(48)ハゴロモガイ(ヒリッピサルボウ) ハゴロモガイ K町底引き網で採集された。大きくて、よく膨らみ形の良い貝である。写真右の貝は、85x54x52(厚さ)mmでかなり立体感がある。放射肋は26~28条を数える。サルボウの仲間は、種類によって…

(47) ツヤガラス

(47)ツヤガラス ツヤガラス K町底引き網漁で得られたイガイ科の二枚貝である。泥の海底に住む。残念ながら死貝であった。この貝は、足糸で泥を集めて その中にまるで繭のように住むという。そのため、死んでもばらばらにならなかったと思う。 殻表面は白…

(46) イタヤガイ

(46)イタヤガイ イタヤガイ 左下のみ右殻、 右上の左殻にはゴカイが付いている 食用にされる貝である。・・・が市場にはそれほど出回わらないようである。K町の底引き網には時折入るが、数が少なく小さくて商品にはならないようだ。ここで採れるものは、…