(53) ミヤコボラ

53)ミヤコボラ
 
 
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ミヤコボラ(1)
  いい名前をもらったものだ。その名に合った美しい巻貝である。殻がしっかりしていて厚く、一列のこぶが螺肋の上に並んでいる。縦張肋が左右に分かれ、多少潰された形に見える。マツカワガイほどは扁平ではないが、よく似た形態をなすのは同じ砂底の環境に適したことによるものだろう。  
  K町底引き網で採集された。ここでは稀な貝である。浅場の水深10~50mに住む。この標本は、背面にフジツボを載せている。・・・フジツボを背中に乗せ、砂底を這う様子が目に浮かぶようである。
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ミヤコボラ(2)