2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

(87) イソバショウ

(87)イソバショウ イソバショウ(1) K町エビ網漁で得られた。潮線下の水深20mまでの岩礁に住む。3枚の板状の縦張肋があり、これは幾分ねじれている。縦張肋の中間にはこぶが並んでいる。 殻口には牙状の突起がある。別名クチツノガイと言うが、この…

(86) チトセボラ

(86)チトセボラ チトセボラ(1) K町エビ網漁で得られた。貝の中にはヤドカリが入っていた。生貝は水深20~40mに住む。 表面には白地に褐色の不明瞭な稲妻形の模様が入っている。写真を撮る時、焦点が定めにくくピンボケしてしまう模様である。海の…

(85) アカニシ

(85)アカニシ アカニシ(1) 大きな貝が好きである。このアカニシは、S市の海砂置き場にごろっと転がっていた。高さ(殻高)15Cm,横幅(殻径)13Cm。最大サイズに近いと思われる。海底に長く転がっていたようで、表面には小さい孔がたくさん開い…

(84) ボウシュウボラ

(84)ボウシュウボラ ボウシュウボラ(1) K町エビ網漁で得られた。知り合いの漁師が、軽い感じでくれたので、なかなか気風が良い!一瞬、ホラガイか?と思った。・・・良く見るとボウシュウボラ。しかも蓋が無い!ただでくれるはずはないよね。口に指を差…

(83) ウズラガイ

(83)ウズラガイ ウズラガイ(1) K町エビ網漁で採集された。殻は薄く軽い。紡錘形の形と色彩と模様が鳥のウズラに似ているため、この名を貰ったのだろう。 最初、手元の図鑑と模様が違い、違う貝かと思った。模様の幅もかなりあるようだ。採集した貝は、…

(82) フジツガイ

(82)フジツガイ フジツガイ(1) 強烈なイメージの巻貝である。生貝は長い毛のある厚い殻皮をかぶっている。殻は重厚で、ひずんだ形をしている。縦肋がよく発達した縦張肋が見事である。褐色の地肌に、縦肋と殻口の一部に黒のアクセントがある。潮間帯下…

遠き島より

遠き島より 遠き島より流れ着いたヤシの実一つ 本日休みを頂き、台風16号の過ぎ去ったK町の浜とエビ漁を見に行った。出かける時は雨が降っていたが、K町に着くと雨は上がっていた。 少し早いので、砂浜を散策。満潮のうえ、嵐で海岸の貝は波にさらわれてし…

(81) マツヤマワスレ

(81)マツヤマワスレ マツヤマワスレ(1) S市海砂置き場でたくさん採集される二枚貝である。表面は平滑で弱い成長輪がある。紫から褐色の放射彩があり、殻縁部は淡い紫色になっていて美しい。潮線下~水深10m程の砂底に住む。合弁した貝も見つかるが…

(80) イチョウガイ

(80)イチョウガイ イチョウガイ(1) 図鑑で見るこの貝は、大きくて立派で目立つ貝である(殻長約60mm)。私が出会ったのは、意外と小さい(殻長43mm)。実際の所、どれくらい大きいものがいるのだろうか? イチョウガイは、その独特の棘で一見し…

(79) エマイボタン

(79)エマイボタン エマイボタン この小さな貝(殻長26mm)は、K町底引き網で採集された。浅い放射肋があり、雲状彩がある。内側も同様でピンクの色が付いている。水深3~30mの細砂底に住む。 殻は薄く壊れやすい。無造作に持ち帰ると壊れてしまう…

(78) サメハダヒノデガイ

(78)サメハダヒノデガイ サメハダヒノデガイ(1) S市海砂置き場でこの二枚貝と出会った時、その独特の魅力に一目で引き込まれてしまった。その片割れの貝を拾ったのは数年前。そして、今年追加の2個を拾った。海砂置き場では、そんなにも見つからない貝…

(77) ハナイタヤ

(77)ハナイタヤ ハナイタヤ(1) S市海砂置き場で採集した。イタヤガイは数が大変多いが、ハナイタヤは少ない。水深10~50mの砂の海底に住む。 イタヤガイの仲間では最も数の多い10~12個の肋がある。内面は白色で、殻縁は表面の色に縁どられて…

(76) モクメダマ

(76)モクメダマ モクメダマ(1) 右上は蓋 K町底引網で採集した。木目調の模様からモクメダマという名を貰ったのであろう。模様は、3層にわたって歪みがあり本当の木目を連想させる。美しい模様である。水深20~40mに生息する。 モクメダマ(2)

(75) ベニハマグリ

(75)ベニハマグリ ベニハマグリ(1) S市海砂置き場で採集した。殻皮がいくらか取れている。表面はなめらかでピンク地に明るい点班と放射彩があり美しい。内側は薄いピンク地に赤い彩色がされている。なかなか魅力的である。時折、黄色の個体もある。ま…

(74) ザルガイ

(74)ザルガイ ザルガイ S市海砂置き場で拾ったもの。水深20mまでの砂の海底に住む。生きている時は褐色の殻皮を被っている。海置き場では殻皮が幾分取れて、ピンクの同心円状の紋が見られる。手元の貝の大きさは殻長最大82mm。 強い放射肋が40本程…

(73) キラベッコウイモ

(73)キラベッコウイモ キラベッコウイモ(1) (左;殻長65mm) S市海砂置き場で採集した。白色の地に褐色の帯が2~4帯ほどあり、帯の色合いのトーンが様々で美しい。似たものにベッコウイモがあるが、それより生息深度が深い。また肩部がより丸く…

(72) バイ

(72)バイ バイ(1) 食用貝として有名である。生きている時は濃褐色の厚い殻皮を被っていて見栄えは良くない。水深10~20mの砂と泥の海底に住む。腐肉食のため、魚の肉を入れたバイカゴを海に沈めて採る。 この標本は、S市の海砂置き場で採れたもので…

(71) オキナガイ

(71)オキナガイ オキナガイ(1) オキナとは、翁のこと。お爺さんである。今にも折れそうな壊れそうなそんな危うい感じの二枚貝である。この貝は、K町底引き網に入る。無造作にに持ち帰ると、必ず割れてしまう。なんどか壊してから、なんとか持ち帰った…