#生物学

(252)ヤマビトボラの遠島型?

(252) ヤマビトボラの遠島型? Tabia powisi (Petit,1842) ヤマビトボラ(1) 先日頂いた沖ノ鳥島沖の貝、その2です。 少し戸惑ったのですが、全体的にヤマビトボラの特徴を備えています。特徴的な殻口外唇の5刺は、図鑑と同じです。全殻淡褐色とのことで…

(251) ヒラコマ

(251) ヒラコマ Calliostomahaliarchus (Melvill,1889) ヒラコマ (1) 先日、友人に沖ノ鳥島沖のドレッジ調査で得られた一袋の貝を頂いた。小さな袋に、たくさんの貝が入っていた。その中での大きい貝の一つである。調査の残渣であるが、私にはとても手に入れ…

(250)ショクコウラ

(250) ショクコウラ Harpamajor Röding,1798 ショクコウラ(1) ショクコウラ科の最大種である。殻長6~10Cmに達する。(12)ショクコウラで、一度登場したが、今回は形が整った生貝である。以前から手に入れたいと思っていた。幅の広い縦肋があり、肋…

(249)タコブネ

(249) タコブネ Arugonauta hians (Lightfoot,1786) タコブネ(1) タコブネ(2) 底引き網の魚の選別しているおばさんが、2個のタコブネを渡してくれた。 まるでアンモナイトのような姿のタコブネである。これまで一度しか出会ってない貴重なものだ。殻の厚さは…

(248)ナガイトカケ

(248)ナガイトカケ ナガイトカケ(1) Amaea(Amaea) magnifica(Sowerby,1844) 先週は久しぶりに高知県西部の底引き網漁での貝採集を楽しんだ。 底引き網の選別場で、〇○先生と並んで待っていると、たまたま私の方にこの貝が転がって来た!!! この市場では初…

年賀

賀春

(247)ウニカセン

(247) ウニカセン 小さな海の芸術品 ウニカセン(1) 図鑑を眺めていて、こんな貝に出会いたいなあ!と思っていた。 名前のごとくウニのように全体にたくさんの棘で覆われている。 殻は淡紅褐色、縦肋上に棘を発達させている。螺肋はよく立ち上がり、螺溝は…

(246) リュウキュウタケ

(246) リュウキュウタケ 高知の海にも大きなタケノコガイが住んでいた!!! リュウキュウタケ(1) ずっしりと重みを感じるタケノコガイの仲間である。 昨年、ホネホネサミットという催しが、高知大学の教室を借りて行われた。その折、ある海の研究するブ…

科博

科博 5月21日、上野の国立科学博物館に行ってきました。 メインは恐竜博2016、入場料は高いけれど一見に値するものでした。特大のチィラノザウルスと巨大なスピノサウルスを拝んできました。 その後、常設展を覗きました。一つ一つの展示に、これでもか…

四国貝類談話会

四国貝類談話会 ウミニナが延々と砂のようにいました! 5月7日、8日と四国貝類談話会に出てきました。 以前から、聞いてはいましたが初めて声が掛かり参加させていただきました。 5月7日AM11時からは、土佐市宇佐にて海の観察会でした。横波三里と呼…

海のギャラリーへ

海のギャラリーへ 連休の一日、高知土佐清水市の「海のギャラリー」へ行ってきました。 洋画家で貝類研究家である黒原和男氏の収集品が展示されている。 収集品は、高知地元の貝を中心に海外の貝もふんだんに展示されている。 私は、特に地元で採れた貝を中…

ホンカリガネ断面

写真展 写真展で4月の大半を費やしてしまった。 今回で終了です。 その中で、好評であった写真を最後に載せることとしました。 この貝も地味だが、カットすると内部の白さが目に飛び込んできた。 おかげで、興に任せてたくさん断面を作ってしまった!!! ・…

テンロクケボリ 渚の宝石

写真展 綺麗な貝である。 この貝を浜辺で見つけた時、歓声を上げるのは納得がいく。 最初の頃は、ずいぶん浜辺で捜したのに出会えなかった。 まさしく渚の宝石である!!! ----------------------------------- テンロクケボリ なぎさの宝石 先日、K町塩屋…

テラマチイモフデ断面

写真展 この貝は地味で、その上標本にしようとしても身が抜けない。 隅っこに置かれていた貝でした。 ところが断面にすると、内部に驚くようなヒダが現れてきた。 私をアッと言わしめた素敵な貝になった。 ----------------------------------- テラマチイモ…

キサゴ

写真展 キサゴは、市場に出回る貝ですので馴染みのある方も多いでしょう。 「この貝、知っている!」という反応を期待して 写真にしてみました。 ・・・確かに、そのような声をあげた人は多かったです。 ------------------------------------- キサゴ キサ…

マツカワガイ

写真展 マツカワガイは扁平な貝である。 この貝を真ん中で縦に切断した写真である。 薄いひれ状の縦張肋も半分にしてみた。 縦張肋は中空で内部に繋がっていた。 そこに幾筋か補強のラインが入っていた。 ----------------------------------------------- …

アンボイナ

写真展 アンボイナは、有名な貝なので知っている人が多い。 漁協でも危険!ということでポスターを張られているらしい。 高知の海で、この貝に出会えるとは思いもよらなかった。 昨年の収穫のトップになるような貝であった。 ------------------------------…

コセンジュガイ

写真展 写真展に展示したもの。 この貝は、水深20m~100mと広い範囲に生息している。 浅い所で採集されたものは、付着物が多くクリーニングが大変である。 写真のものは100m程度の深い水深で採れたものなので 洗っただけである。 ------------------…

ヒメカセン

写真展 ヒメカセンは小さな貝である。 見る方向によって違う貝に見え、目を楽しませてくれる。 一枚の写真では、どんな姿か良く判らないので、4枚組の写真にしてみた。 ----------------------------------------- ヒメカセン 螺層の肩部に三角形で上に反り…

スジウズラガイ

写真展 スジウズラガイは、K町の底引き網では普通に入る貝である。しかしその大きさと姿にひかれて、いつも採集している。 私にとっては、馴染みのある貝だ。 最初にこの貝を採集した時、味わってみたことが以下に書いてある。 写真の貝は、貝殻が再生しもの。 -…

ショウジョウガイ

写真展 写真展で赤色の異彩を放っていたものです。 ショウジョウガイの写真はたくさん撮りましたが、なかなかいいものが撮れずにいました。 下からの光で鮮やかな色が出てきました。 ---------------------------------------------------- ショウジョウガイ…

ヒジリノカンムリ

写真展に出品したもの。 今日で写真展は終了したが、出品の写真は全部載せていきます! その中で、ヒジリノカンムリは、拡大するほど魅力が増してくる貝でした。 4枚組は、A3の大きさでは小さすぎて今回は没、2枚組の写真を出品しました。 -----------------…

ザクロガイ

写真展 ちいさなザクロガイ、本物を説明文にぶら下げて大きさを感じてもらっています。 ------------------------------------------------ ザクロガイ ピカッと光る砂の様 K町塩屋の浜は、貝殻拾いには絶好の浜である。 微小貝を求めて、この浜を端から端ま…

ヒガイ断面

写真展に登場しているもの。 ほとんど断面なので、変わった印象を受けますね。 --------------------------------- ヒガイ断面 優美な内部 ある本に、ヒガイのレントゲン写真が載っていた。優美に連続する曲線の画像はなかなか魅力的だ。レントゲンは撮れな…

写真展の様子

写真展の様子です。 明治時代の建物で、シャンデリアもそのころのものです。 窓ガラスも向こうが歪んで見え、当時のもののようですね。 皇室の方が来町された折、休まれた部屋でもあります。 当時の調度品が再現されています。 かなり贅沢な環境です!

ニシキウズ

写真展に出品している写真です。 断面の拡大写真は真珠光沢と端正な形で気にいっているものの一つです。 ニシキウズ(アナアキウズ型) 内部の軸と螺肋が真珠光沢で美しい ニシキウズの直線的な三角の外形は、端正で美しい。 外形は殻頂部と底面は紅色。螺層…

クワガタイトカケ

クワガタイトカケ 写真展に出しているものです。解像度を落としています。 この貝は、K町の底引き網に入ったもの。残念ながら、生きた貝には出会っていない。また死貝でも見つかるのは希である。 殻は光沢があり淡褐色。白色の縦肋の肩部は、鎌状にカーブし…

写真展のご案内

貝の写真展を開催します。 日頃写真を撮っているのですが、大きく引き伸ばすと驚くことがたくさんあります。 少しでも、その感動が伝えられたらうれしく思います。 土佐の片隅で行う小さな写真展です。 先回は、来ていただいた方にたくさん貝殻を持って帰っ…

(245)イチョウガイ

(245) イチョウガイ 白いフリルの付いた衣をまとった巻貝 イチョウガイ断面・透過光(1) イチョウガイは、イセエビ漁の網にかかる貝である。造礁サンゴが網にかかるとき、一緒にこの巻貝がよくかかっている。 イセエビ漁の作業場で見つけた時は、貝の表面…