ショウジョウガイ

写真展
写真展で赤色の異彩を放っていたものです。
ショウジョウガイの写真はたくさん撮りましたが、なかなかいいものが撮れずにいました。
下からの光で鮮やかな色が出てきました。

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ショウジョウガイ
酒を好む怪獣貝
イメージ 1
 
猩猩(しょうじょう)とは、中国の想像上の怪獣。体は人に似て狗のごとく、声は小児のごとく、毛深く、その毛色は朱紅色で、面貌(めんぼう)人に類し、よく人語を解し、酒を好む。」(広辞苑)とある。酒を飲んで、真っ赤になった怪獣貝というところでしょうか。大変な名をもらった二枚貝である。 
先日漁師に、「この貝、食べられるの?」と聞かれたので、自信なさそうに「食べられると思う。」と答えてしまった。帰宅後 鍋で煮ると、驚くほど小さい身が出てきた。貝が大きいのに、あまりにも小さい貝柱だ。・・・今度、同じことを聞かれたら「貝は大きいけど、煮ると身が縮じまって落胆するよ!」と答えておこう。 
紫紅色の殻に、大小の棘がたくさん付いていて、華のある美しい二枚貝である。水深50m位までの岩礁に、右殻の殻頂で固定して生きている。
 
透過光で撮影も試みてみた。殻が厚いので心配したが、猩猩のごとく赤さが目立って美しい。
写真の右側が右殻である。表面が少し乱れた、光が透けている狭い範囲が、固着した跡である。