スジウズラガイ

写真展
  スジウズラガイは、K町の底引き網では普通に入る貝である。しかしその大きさと姿にひかれて、いつも採集している。
私にとっては、馴染みのある貝だ。
最初にこの貝を採集した時、味わってみたことが以下に書いてある。
写真の貝は、貝殻が再生しもの。
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スジウズラガイ 
ランプのようにあめ色に輝く貝
イメージ 1

スジウズラガイに、光を透してみた。あめ色に輝き、美しい。
 写真の貝は、殻口が一度壊れ再生したものである。殻を作る外套膜の一部を失ったのだろう。肋の一本が不完全で白く形成されている。
黒潮町の底引き網に入ったもの。
20098月、横倉山自然の森博物館で、「土佐の貝」と題して展示会があった。 ため息の出るような立派な貝のオンパレード。近づき難いような、あこがれの貝たちであった。帰りに、貝殻のプレゼントコーナーがあり、そこにスジウズラガイが一つあった。その時、大きく魅力的なその貝を貰ってきた。・・・それがこの貝との初めての出会いであった。
 その会場でたまたま知り合った方に、K町の底引き網漁を教わった。出かけては、何度かの空振りの後、底引き網の漁獲屑から貝を拾うことが出来た。その中で、とにかく大きな貝がスジウズラガイであった。割れてない、なるべくでかい貝を拾うことにしばらく意識が集中してしまった。
大きくて生きている貝は魅力的だ。貝が大きいだけに、身も大きい。内臓は危なさそうなので、筋肉を食してみた。黒い肉に、ぶつぶつと水泡のようなものがあり、見てくれはいまいちである。口に含んで噛んで見ると、じゃりじゃりと砂が入っているような食感である。・・・はなはだ不味かった。
この仲間のヤツシロガイ類はナマコを食べるとのこと。後に聞くと、食すには危なそうな貝のようであった。