(245)イチョウガイ

(245) イチョウガイ  
 白いフリルの付いた衣をまとった巻貝 
 
 
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イチョウガイ断面・透過光(1)

 イチョウガイは、イセエビ漁の網にかかる貝である。造礁サンゴが網にかかるとき、一緒にこの巻貝がよくかかっている。
 イセエビ漁の作業場で見つけた時は、貝の表面にあまりにもいろいろなものが付いていて、どうもパッとしない。そのため、写真は付着物を除いたものだ。
 貝殻の殻口側の、イチョウ型の縦肋間には、細かな白いフリルが付いていて大変綺麗だ。一方、背側は装飾がなくのっぺりとしている。
 断面を見てみると、殻の内部に薄い紫から赤色の色が掛かっているものが多い。軸は滑らかで装飾はなく白いものが多い。透過光で見てみると、白いフリルが透けて、美しい。
 潮下帯から水深30mの岩礁サンゴ礁に住む。


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イチョウガイ(2)

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イチョウガイ(3) 断面・透過光(左・中)、断面(右)