(250)ショクコウラ


(250) ショクコウラ


 

 

Harpamajor  Röding,1798

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ショクコウラ(1)


ショクコウラ科の最大種である。殻長6~10Cmに達する。(12)ショクコウラで、一度登場したが、今回は形が整った生貝である。以前から手に入れたいと思っていた。幅の広い縦肋があり、肋間には細かい縦横の網目状の凹凸がある。そして独特な模様がある。エビ網漁で混獲された。


貝の名前はとっつきにくくしっくりと来ないと思っていた。調べて見ると古代中国の蜀の国の絹織物:蜀江錦(蜀紅錦)に由来しているとのこと。中国・蜀(四川省)で産する赤染めの錦で「蜀江錦」とも表す。紅や黄茶の地色に独特の幾何学式の文様が施される。現在でも帯・小物袋などに使われているようである。その様に言われて見ると、少し馴染みが出てきた。


参考:漢字/蜀紅螺 由来・語源/武蔵石寿『甲介群分品彙 1836』による。三国志「魏」、「呉」、「蜀」の蜀の国で作られていた布、蜀江錦(蜀紅錦)に文様が似ているため。(HP:“ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑”ヒメショクコウラを改変し引用)



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採集地:
採集日:20181111

殻長:94mm、殻幅:64mm

エビ網漁にて捕獲


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ショクコウラ(2)
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ショクコウラ(3)