(63) クロチョウガイ

63)クロチョウガイ
 
 
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 クロチョウガイ
 真珠母貝として有名な黒喋貝である。水深10m位までの岩礁に住む。土佐の海にもこんな貝がいるとは、驚きだ!・・・大きくて、魅力のある貝である。     
殻皮の鱗状の突起が立派だ。殻皮は弱いので、保存していると剥がれやすくなる。また外側に放射状の白帯が10本程見られる。内側のやや黒ずんだ真珠層は、外縁部になるに従ってより濃くなって、最後には黒くなる。この真珠層は螺鈿(らでん)の材料の一つでもある。貝細工・ボタンなどにも加工される。  
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   真珠の中でも特に貴重な黒真珠は、このクロチョウガイだけからしか採れないという。天然の黒真珠は、クロチョウガイ40万個に1個しか見つけることが出来ないとのこと。沖縄では、この黒真珠をクロチョウガイの養殖から採る試みが盛んに行われた。しかしあまりにも難しくて、創業した9社のうち1社を除いてみな廃業したという。残る1社でも、3人が無給に近い状態で、18年の辛苦の末成功したとのこと。黒真珠を得てから、2年で借金を返したという。・・・まことに凄い話である。
2.     黒蝶真珠誕生物語より www.ryukyu-shinju.co.jp/born/born.html