(59) イボボラ

59)イボボラ
 
 
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イボボラ(小さいものは幼貝)(1)(2)
 K町底引き網漁で採集したもの。水深10~50mの砂底に住む。
殻口の褐色の内唇滑層が大きく広いのが特徴的である。この部分が厚く拡がり、殻口を狭めている。滑層は、殻の強度を増す意味があるかもしれないが、その機能はよく判らないようだ。殻の巻きは途中で膨れてくびれていて、規則的に巻いてない。幼貝は、内唇滑層の面積も少なく巻きのくびれも顕著ではない。
表面の殻皮は厚く、螺肋に沿って3mmほどの毛が全面に生えている。また表面は縦張肋と交差し、格子状の模様となっている。S市の海砂置き場でも採集されるが、こちらの方は、いずれも殻皮が取れて真っ白い貝になっている。こちらはこちらで、見栄えがよい。
この貝は、煮ると多量のぬるぬるした物質が出る。・・・味見する気が起こらない貝である。
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イボボラ(殻皮の取れたもの)(3)(4)