(240)ショウジョウガイ3

(240) ショウジョウガイ 酒を好む怪獣貝 
 
イメージ 2
 ショウジョウガイ(1)  透過光

 「猩猩(しょうじょう)とは、中国の想像上の怪獣。体は人に似て狗のごとく、声は小児のごとく、毛深く、その毛色は朱紅色で、面貌(めんぼう)人に類し、よく人語を解し、酒を好む。」(広辞苑)とある。酒を飲んで、真っ赤になった怪獣貝というところでしょうか。なかなかいい名をもらった二枚貝である。 (49)、(88)ショウジョウガイで紹介したので、今回が3回目の出番である。
先週の金曜日(10/23日)小笠原諸島近海に台風25号があった。海が荒れエビ網に貝が掛かっているのではと、休みをもらってK町に行ってみた。結果は、網があまり上がっておらず空振り気味であった。その中の一番の収穫は、このショウジョウガイである。
漁師に、「この貝、食べられるの?」と聞かれたので、自信なさそうに「食べれると思う。」と答えてしまった。帰宅後 鍋で煮ると、驚くほど小さい身が出てきた。貝が大きいのに、あまりにも小さい貝柱だ。・・・今度、同じことを聞かれたら「貝は大きいけど、煮ると身が縮じまって落胆するよ!」と答えておこう。 例によって、透過光の撮影も試みてみた。殻が厚いので心配したが、猩猩のごとく赤さが目立って美しい。

イメージ 3
ショウジョウガイ(2)
 


イメージ 1
ショウジョウガイ(3)