(44) キヌガサガイ

44キヌガサガイ
 
 
イメージ 1
キヌガサガイ 右下は蓋
K町の底引き網で採集した。低円錐状の黄褐色の殻で、表面にはさざ波状の模様がある。繊細な貝で、特に波状の周縁部は薄くて、底引き網では欠けているものが多い。
私がキヌガサガイに初めて出会ったのは、室戸岬に近い安芸市唐ノ浜の化石(新生代第三紀鮮新世;180万年前~500万年前)であった。道路工事の切り通しに、貝の化石がたくさん見つかった。その中でボロボロに欠けやすい貝で、表面にさざ波状の模様のある巻貝がキヌガサガイであった。大きくて、特に印象に残った貝である。
今の海にも同じものが生きている! ・・・ということで、特に親しみ深い貝である。