(194) テングニシ断面

194)テングニシ断面
 
 
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テングニシ断面(1)
殻長;140mm(左)、185mm(中央・右)
 
ショッキングピンクという言葉がある。テングニシを断面にした時、この言葉が浮かんでしまった。実際はショッキングではなくもっと穏やかな、光沢のあるピンクである。・・・目に飛び込んできたその純粋な色は衝撃的であった。。
写真の貝はいずれもK町の底引き網漁で得られた生貝である。水深10m~50mの砂底に住む。
 
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テングニシ断面(2)
もうひとつ気が付いたことは、殻頂部内部にある薄い壁だ。断面で泡のように見えるので泡状隔壁とでも言っておこう。この泡状隔壁は殻頂部から3~4巻きの間に数個付いている。完全に殻の空間を塞いでいるようだ。殻を積極的にリフォームしているように見える。
巻貝の一番奥の内臓は胃である。外套膜が内蔵塊を覆い、貝殻を分泌するとのこと。殻の一番奥まで外套膜があって、殻をリフォームするのだろう。
 
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テングニシ断面(3)