(208) サザエ断面

208)サザエ断面 内面は真珠の殿堂!!!
 
 
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サザエ断面(1)
誰もが知っているサザエを断面にしてみた。
内面は驚くほどにシックな装いの真珠の殿堂であった。バンド状の真珠層が全体に掛っている。写真の断面のもの(右)は殻長63mmの若い貝である。左の殻長79mmの内面は、真珠層がひずんでいる。老成したらそうなるのか、あるいは棘が多い個体でそうなるのか?・・・良く判らない。
 
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サザエ断面(2)
 
殻頂部断面を拡大してみた。殻頂部は、殻内部を厚くして強度を増しているようだ。最後のピンホールが下方中央に残っている。左側を見ると、結晶が出来ているようだ。どういう条件でこうなるのだろうか?興味深い。なお、両断面は違う貝で、ともに生貝である。
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サザエ断面(3)
(208)マツカワガイ2で棘の事を書いた。写真のサザエの棘を見ると、棘の生成の様子が判る。断面では無いが、追記することにした。
2列の連続した棘は最後には殻口に達する。サザエの棘はU型になっていて、開口側は殻口に向かっている。
殻頂側の棘は、内面との間に仕切りが入っているが(右上拡大)、右の棘は内面と連続している(右下拡大)。殻口以外の棘は左の棘である。・・・棘の作られ方は、まず殻口で右のように棘が作られる。棘が完成すると内面側に仕切りが作られる。棘がU型になっている(スリットが入っている)のは、こういうわけがあったのだ。
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サザエ断面(4)