(207) マツカワガイ断面(2)

207マツカワガイ断面(2)
ひれ状の縦張肋内部、製作途中は本体につながって中空!!!
  フリルになって美しい!!!
 
 
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マツカワガイ断面(4)
マツカワガイの断面を作った時、ひれ状の縦張肋内部が生体側と繋がっているものを見つけた。殻口から覗くと、縦張肋の付く所に狭い隙間(スリット)がある。この肋を縦断面にしてみた。すると内面に光沢があり、2つの曲線の殻のバンドがあった。フリルがなかなか美しい(写真左)。・・・しかし通常、この部分は殻が詰まっている(写真中央)。
手元の標本を調べてみると、総数38個中2個スリットがあるものを見つけた。これはどうやら縦張肋の製作途中のようだ。
 
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マツカワガイ断面(5)
写真右下は、スリットになった縦張肋の断面。肋内部は、外縁と2本の幅の狭いバンド、計3カ所で繋がっている。それより内部は、殻内部と一体で中空だ。つやがあり、幾分虹色に見え、フリルがなかなか美しい。
写真右上は、同じ部分の外観。何本か幅の狭いバンドが盛り上がって見える。
写真左下は、同じ個所の縦張肋の縦断面。補強の幅の狭いバンドが5本程見え、殻内部は塞がっている。
写真左上は、この部分の横断面。スリットが、殻内部に向かって内側から作られ、最後に埋められている事が判る。
 
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マツカワガイ断面(6)