(214) ウラシマガイ断面

214)ウラシマガイ断面 
姿はウネウラシマと良く似るが、軸の模様が違う
 
 
イメージ 1
ウラシマガイ断面(1)
 
 ウラシマガイは殻表面の模様が鮮やかで、美しい貝である。断面を見ると、外形同様内部も均整がとれていて魅力的だ。
 以前 ”(195)ウネウラシマ断面”で、この貝によく似たウネウラシマが登場した。貝が似ているだけあって、断面もウネウラシマとよく似ている。軸を見ると、同じく二重螺旋のへそ穴の形が判る。
ウラシマガイとウネウラシマの違いは、断面ではどう違うであろうか?
以前から、気になっていたこの二つの断面を並べてみた。
 
イメージ 2
ウネウラシマとウラシマガイ断面
 
 ウラシマガイは軸の外形のヒダは等間隔で溝の深さも同程度である。一方、ウネウラシマの殻頂側のヒダは溝が埋められ、明瞭でない。
 殻口内唇の形態も同様で、ウラシマガイにはしっかりしたヒダがあるが、ウネウラシマではヒダが乱れている。基本的には、殻口内唇の形が軸の外形になっているようだ。またこのヒダは、途切れることなく殻頂近くまで連続している。
 
イメージ 3
ウラシマガイ断面(2)
 右下の貝は、二重螺旋のへそ穴の一部が断面になって判りやすい。
 
イメージ 4
ウラシマガイ断面(3)