⑧ヌノメアカガイ

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          ⑧ヌノメアカガイ
 殻は大きくて厚くよく膨らみ、立体的な形のよい二枚貝である。表面が木綿の布のようなので、「布目赤貝」と名付けたのであろう。殻の内部に、他の二枚貝にはない一対の出っ張りがある。これは隔板といい、後部の筋痕が付いている。
 貝を茹でて、味見を試みた。貝を開くと、残念なことに大きな貝とはかけ離れた貧弱な赤い肉がそこにあった。・・・強烈に赤くて、かつ少ししかない肉を見ると、食欲がまるでわいてこなかった。 ゆえにこの貝の味の良し悪しは判らない。
 ・・・驚いたことに、隙間だらけの殻の中に石灰質の殻をもったゴカイが住んでいた。他の生物が入り込める位、空間があるようだ。
 
 写真は、ゴカイの付いた貝の内部。この貝は生きていた!!!
    上側:2011110日採集 底引き網
    下側:2010113日採集 底引き網