⑪ハッキガイ

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ハッキガイ 2012年1月9日採集 目盛りは5mm
 
 ⑪ハッキガイ
 
 
 
ハッキガイはK町の底引き網でよく見つかるアッキガイ科の巻貝である。白くて棘があり、魅力的な貝だ。「白鬼貝」と書くに違いない。
小さなものは、棘もきれいでしっかりし少し黄土色がかった白色もきれいだ。
老成してくると、表面に小さな穴がたくさんあいて、蓋の表面も模様が擦り切れて色も灰色がかってくる。死んだ貝かと思っていると、しっかりと蓋も付いていて生きている。殻に小さな穴が貫通していても生きているものもあり、その生命力には感心してしまう。
アッキガイ科の巻貝は、他の貝をおそい、貝殻に穴をあけて食べるという。その穴は円筒状でまっすぐな穴をあけるとのこと。他の貝にとっては、まさに鬼のような存在に違いない。この貝は、味は良いので、標本製作時は、いつも食べさせてもらっている。・・・私は、ハッキガイにとって、鬼の上をいく恐ろしい存在に違いない。