(24) ビワガイ

24)ビワガイ
 
 
 イメージ 1
外洋に面した開放的な砂質環境で生息する貝である。この標本は、水深35~40mの海砂から得られた。海砂採取の砂置き場では、時折腐った肉の付いたビワガイが見つかる。砂採取の深度で生息しているのに間違いないだろう。・・・しかし、ビワガイの腐肉は、強烈に臭い!
螺層の上層が膨らみ、ビワの実に似ているから名付けられたのこと。属名Ficusは、ラテン語のイチジクとのこと。ビワガイの形はねじれているので、ビワにもイチジクにも似ているには似ているが、そんなに似ているように思えない。どちらも陸上の果物、共通している点はなかなか面白い。
殻の大きさに雌雄差があるとのこと。解剖しないと雄雌が判断出来ないに違いない。・・・しかし、じっくり殻を観察して見ることにしよう。もしかしたら、雌雄の違いが判るかもしれないから。