(38) シマヒタチオビ
(38)シマヒタチオビ
シマヒタチオビ
深場の貝が浅い所で見つかる場合、ヤドカリによって運ばれて来たことが考えられる。時には、なぎさでさえもこの貝殻が見つかるとのことがあるそうだ。
写真左の貝には、ヤドカリが入っていた。手元に4個あるすべての貝の殻口も、ギザギザになっている。ヤドカリによって手が加えられた証拠である。厚手に見える殻口は、意外とリフォームしやすいようだ。
かつて深場の海底でシマヒタチオビは生きていた。貝の主が死んだ後、その殻をヤドカリによって占領され、その後浅い所まで引っ越しした。そうして今は空き家になってしまった。・・・貝殻一つにも、歴史があるんですね。