この貝も美味しいと評判の貝である。高知ではチャンバラガイと言われ、市場ではこの名前で通っているとのこと。ノコギリに似た蓋を持ち、チャンバラをするように振り回すという。
一見して、猛毒のイモガイに似ているのは、身を守る擬態だと言われている。しかし、イモガイ類とは違い、外唇の下側に切れ込みがある。
生貝は、厚い外皮に包まれ、見た目はパッとしない。しかし、外皮を剥がすとなかなか綺麗な貝である。また内側の赤色が鮮やかである。
写真の綺麗な標本は、T市のNさんに頂いたもの。外皮を付けたものは、海鮮料理屋で味わったもの。