(197) アコメガイ断面

197)アコメガイ断面 床上げ式リフォーム
 
 
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アコメガイ断面(1)
アコメガイはK町底引き網に入って来るイモガイの仲間である。上手に身抜きできず、このブログにも登場していなかった。しかしその断面は印象的で、その内部の繊細な殻は見事だ。・・・この殻にくるくる身が入っているため、内蔵の最後が取り出せなかったのだ。
“成長の途中で、せっかく作った殻の一部を自ら溶かし去ってしまう例がある。再吸収と呼ばれる。もっとも知られた例はイモガイ科で、螺層の内部は紙のように薄くなっている。(貝類学;佐々木猛智著 P171)”と書かれている。
 
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アコメガイ断面(2)
 
写真左を見ると、軸から出ている薄くなった繊細な殻を見ることが出来る。殻口の方から、殻を再吸収しているようだ。
写真右は螺塔が穿孔性の生物に侵され、防御のため内部に隔壁を作っている。床上げ式隔壁(仮称)と言おうか。殻内部の穴を塞ぐには、壁が薄くその上 縦になった穴は大きすぎる。殻の材料を最小にして、床上げ式リフォームにしたようだ!!!
・・・床下のスペースには黒い泥が詰まっていた。
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アコメガイ断面(3)