(175-2) ヒオウギ2

 
(175-2)
 ヒオウギ
 
 
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ヒオウギ(4)
上側;左殻、下側;右殻
足摺岬に近い土佐清水市の貝類展示館“海のギャラリー”には8万点もの貝の展示品がある。以前ここに行った時、一番印象に残ったのはこのヒオウギであった。・・・今思えば、たくさんの素晴らしい貝があったので、とても信じられないことだ。
ガラスの上にたくさんの色鮮やかなヒオウギが飾られていたように思う。その鱗片がとても繊細で、それまで見てきたヒオウギの印象が一時に崩れてしまった。
 
ヒオウギは、右殻・左殻はほぼ同じ形だ。違うのは、右殻に耳の切れ込み(足糸湾入)があり、そこから貝を固定させる足糸が出ているため、耳の形が違っている。この右殻側が岩などに着いているため、右殻の殻頂部に近い鱗片は擦られて無くなっている。反対側の左殻の鱗片は、全体的に残っていることが多い。しかし藻類や貝等がびっしりと付着していることが多い。そのため綺麗な姿の貝殻には滅多に出会えない!
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ヒオウギ(5)
殻の内側;内側も貝の色に合わせて色が異なっている。
 
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ヒオウギ(6)