(179) カサウラウズ

179)カサウラウズ
 
 
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カサウラウズ(1)
K町、イセエビ網に掛っていたもの。
エビ網の網目はこの貝に比べて随分広い。最初は、どうしてこんな網に、小さな貝がくっついてあがってくるのか不思議だった。
網は絡まりやすく出来ていて、小さな貝は絡まってあがって来るのだ。そのため、いろいろな物が絡まっている。貝、魚、サンゴ、ヤギ、ウニ、カニなど、生きているものもガラクタもなんでも網にかかっている。絡んだものを取り外すのが大変厄介な漁師の仕事なのだ。
採れたときはゴミだらけで、背に石灰質の物をたくさん付けていた。写真は、これをクリーニングしたもの。
このサザエ科の小さな巻貝には、サザエと同様に石灰質の丈夫な蓋がある。円盤状の貝の周縁には短い突起が連続している。底面は、鱗片状の螺肋があり、これが紫色を帯びてなかなか魅力的だ。
潮間帯から水深20m岩礁に住む。
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カサウラウズ(2)