(248)ナガイトカケ


(248)ナガイトカケ 
 
 
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ナガイトカケ(1)
Amaea(Amaea) magnifica(Sowerby,1844)
 先週は久しぶりに高知県西部の底引き網漁での貝採集を楽しんだ。
 底引き網の選別場で、〇○先生と並んで待っていると、たまたま私の方にこの貝が転がって来た!!!
 この市場では初めてのナガイトカケだ。先生の話でも、かなり珍しいとのこと。殻長は9Cmになり、この仲間では最長になる。採集したものは8.Cm。殻表は縦肋と螺肋が粗く網目状に交差して美しい。殻を透おして内臓の色が見える。この美しいイトカケガイ科の仲間は、驚くべきことにイソギンチャクなどの腔腸動物の表面に住み、体液を吸うとのこと。水深30m~60mの砂底に生息している。相模湾から台湾、南シナ海、紅海に分布している。
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ナガイトカケ(2)



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ナガイトカケ(3)
また標本を作る時に、鮮やかな紫色の色が現れ印象深かった。図鑑によると、イトカケガイ科は紫色の液を出すとのこと。この液は、何のために出すのだろうか。アメフラシは、紫色の汁を出し、身を守るとのこと。イカ・タコなどの頭足類は墨を出して身を守っている。ご存知の方はいないだろうか。
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ナガイトカケ内部(殻口に近い部分)

(247)ウニカセン

(247) ウニカセン 小さな海の芸術品 
 
 
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ウニカセン(1)

 図鑑を眺めていて、こんな貝に出会いたいなあ!と思っていた。
名前のごとくウニのように全体にたくさんの棘で覆われている。
 殻は淡紅褐色、縦肋上に棘を発達させている。螺肋はよく立ち上がり、螺溝は深い。
 殻長23mm、土佐湾水深140mにて採集。


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ウニカセン(2)



(246) リュウキュウタケ

(246) リュウキュウタケ  
高知の海にも大きなタケノコガイが住んでいた!!! 
 
 
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リュウキュウタケ(1)


 ずっしりと重みを感じるタケノコガイの仲間である。
 昨年、ホネホネサミットという催しが、高知大学の教室を借りて行われた。その折、ある海の研究するブースでこのリュウキュウタケが展示されていた。その時が、この貝と最初に接する出会いであった。高知の海の数メートルの海底にこんな大きなタケノコガイがいるとは驚きであった。
この貝は、後日頂いたものである。
 
 写真の大きい貝は殻長90mm、殻幅23.5mmである。図鑑によれば殻長150mmになるという。これはかなり大きい!!!
 大きなリュウキュウタケに出会えるのは、いつになるのだろうか。楽しみである。


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リュウキュウタケ(2)


科博

科博
 
 
521日、上野の国立科学博物館に行ってきました。
メインは恐竜博2016、入場料は高いけれど一見に値するものでした。特大のチィラノザウルスと巨大なスピノサウルスを拝んできました。
その後、常設展を覗きました。一つ一つの展示に、これでもかと力を注いで展示している熱意を感じました。・・・熱意に押されて、4時間ほど過ごしてしまいました。・・・へとへとです。
その中でイモガイの展示は、なかなか見事でした。展示の仕方に関心があるとは、私の見方も変わってきたものです。さわやかな展示ですね。
・・・ほとんど持ってないです!!!

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四国貝類談話会

四国貝類談話会
 
 
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ウミニナが延々と砂のようにいました!
  57日、8日と四国貝類談話会に出てきました。
以前から、聞いてはいましたが初めて声が掛かり参加させていただきました。
 5月7日AM11時からは、土佐市宇佐にて海の観察会でした。横波三里と呼ばれる深い湾の入り口にあたります。
 写真は、その場所に行く前に湾の奥で見たウミニナの集団です。砂場全面にウミニナが所狭しと居り、驚嘆しました。
 延々とウミニナ、ウミニナです。
 なんだか、本番の観察会も楽しくなりそう!
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ウミニナ、これくらい見たのは初めてです!!!
 
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堰堤の手前、色の濃い所は全てウミニナです!!!
 本番は、知人も何人もいて楽しい採集会となりました。砂浜に、若干岩の混じる観察地でした。
 小型の二枚貝や、そのほか参加者の関心のあるものをそれぞれ熱心に採集していました。
 私はウニレイシガイがたくさんいたので、たくさん採りました。帰ってから、後日塩茹でして頂きました。・・・もちろん標本にもしました。
 貝類では無いのですが、立派なワカメ?が岩場に付いていたのでお土産にしました。・・・食すると、硬くてどうもワカメではありません。それでもよく煮るとなかなか乙な味がしました。
 
 観察会第二段は、PM2時からの陸貝です。近くの石灰岩地帯での採集会でした。
 参加者全員、地面に這いつくばって採集していました。小さな貝が多く、私なぞ新参者には手ごわい観察会となりました。
 翌日採集した貝を見せてもらいましたが、貝は芥子粒のようでまともに驚いてしまいました。なんと虫メガネでは、小さくてよく観察できないとのこと。
  8日は、高知大で発表と意見交換会が行われ、刺激的なひと時でした。
私も、貝産貝類の断面から見えることについて、発表させてもらいました。
 談話会申し込みの際、発表内容は?という項目がありましたので、早とちりして皆さん発表しなければならないものと思いこんでいました。他の方は、プロばかりのようで・・・。 
 以上、なかなか有意義な2日間でした。