2014-01-01から1年間の記事一覧

(206) マツカワガイ断面(1)

(206)マツカワガイ断面(1) へん平な殻の中も、当然へん平 マツカワガイ断面(1) K町底引き網に入る、極端にへん平な巻貝である。西太平洋の水深50m~200mの砂底に住む。 標本にしようと身を取り出すが、なかなか難しくうまくいったためしがな…

(205) ヤツシロガイ断面

(205)ヤツシロガイ断面 黄褐色の胎殻がきれい! ヤツシロガイ断面(1) K町底引き網で見つけた巻貝である。ここでは生息数が少ないのか、生きた貝はめったに見つからない。土佐湾では、大きな個体がいるとのこと。ここの底引き網で殻長13Cmのものを採…

(204) ハリエビス断面

(204)ハリエビス断面 内面は、まばゆいばかりの真珠光沢 殻頂部は殻で充填されているが、小さな穴が残っている!!! ハリエビス断面(1) K町底引き網に入る魅力的な巻貝である。断面にすると、内面はまばゆいばかりの真珠光沢だ。軸は滑らかで、凹凸は…

(203) カズラガイ断面

(203)カズラガイ断面 軸のヒダが美しい カズラガイ断面(1) 浅い砂の海底に住むトウカムリ科の巻貝である。“(28)カズラガイ”に一度登場した。“(195)ウネウラシマ”に似た仲間であるが、断面にすると違いが判る。 軸には、一部途切れてはいるがヒダがあ…

(202) フジツガイ断面

(202)フジツガイ断面 殻口が肥大し重量感のある貝 フジツガイ断面(1) 殻が厚く重量のある、なかなか存在感のある貝です。K町のエビ網に掛ったものです。潮線下の岩の海底に住んでいます。 断面を取る時、貝の軸は途中で曲がっているのかと思うほど、殻…

(201) シドロガイ断面

(201)シドロガイ断面 内側から殻を厚くした シドロガイ断面(1) マガキガイと同様、ソデボラ科の巻貝です。紡錘形のスマートな貝で、殻口外唇の張り出しが特徴的です。“土佐の海から;(14) シドロガイ”で一度登場しました。・・・この貝は、T市Nさんに…

(200) マガキガイ断面

(200)マガキガイ断面イモガイに似ているのは外形だけ マガキガイ断面(1) マガキガイは、潮間帯に住むソデボラ科の巻貝です。”土佐の海から;(164)マガキガイ”で一度登場した。 この貝の見かけは、イモガイによく似ている。・・・しかし、切断すると全く…

(199) キリガイ断面

(199)キリガイ断面 殻の先まで身が入っている キリガイ断面(1) キリガイはK町底引き網で得られるタケノコガイの仲間である。写真の断面は殻長65mm(左)、80mm(右)である。4個とも別の貝である。 螺層を数えると22~25層もある。断面に…

(198) オルビニイモ断面

(198)オルビニイモ断面 殻を壊さずヤドカリも利用 オルビニイモ断面(1) オルビニイモはK町底引き網で得られる。断面にしてみると、内部の殻は紙のように薄く、イモガイの仲間だとすぐに判る。殻は細長く肩部は結節していてスマートでなかなか姿が良い…

(197) アコメガイ断面

(197)アコメガイ断面 床上げ式リフォーム アコメガイ断面(1) アコメガイはK町底引き網に入って来るイモガイの仲間である。上手に身抜きできず、このブログにも登場していなかった。しかしその断面は印象的で、その内部の繊細な殻は見事だ。・・・この…

(196) イトマキナガニシ断面

(196)イトマキナガニシ断面 曲がった殻頂部は、無理なリフォームのせい イトマキナガニシ断面(1) イトマキナガニシはK町底引き網に入って来る大きな巻貝である。見つけた時はいつも小躍りする。このブログの“(37)イトマキナガニシ”に一度登場した…

(195) ウネウラシマ断面

(195)ウネウラシマ断面 二重螺旋のへそ穴 ウネウラシマ断面(1) ウネウラシマはK町底引き網漁に入って来る巻貝である。殻表面の班列はあまりはっきりしないので、あまり見栄えがしない。このブログの“(68)ウネウラシマ”に一度登場した。 外見は見栄…

(194) テングニシ断面

(194)テングニシ断面 テングニシ断面(1) 殻長;140mm(左)、185mm(中央・右) ショッキングピンクという言葉がある。テングニシを断面にした時、この言葉が浮かんでしまった。実際はショッキングではなくもっと穏やかな、光沢のあるピンク…

(193) ハチジョウダカラ

(193)ハチジョウダカラ(亜成貝) ハチジョウダカラ亜生貝(1) あの有名なハチジョウダカラに出会えました。ただし、生育しきっていない亜成貝。残念ながら背面の丸い金ピカは見えません。また少し欠けています。場所は、K町塩谷の浜の近くです。肉が付…

(192) オオナルトボラ断面

(192)オオナルトボラ断面 オオナルトボラ断面(1) オオナルトボラはエビ網に掛かる。殻口の強烈な紅色が印象的な巻貝である。 断面にしてまず驚いたことは、軸まで赤く染まっていることだった。殻口は、内外唇部ともに鮮やかな紅色に染まっている。しか…

(191) スジウズラガイ断面

(191)スジウズラガイ断面 スジウズラガイ断面(1) 底引き網漁で得られたスジウズラガイの断面である。これはなかなか奇麗だと思って写真に撮るが、その魅力を充分写し込めることが出来ない。 軸は楕円をさらにつぶした形の中空である。あるいは、パイプ…

(190) ヒメイトマキボラ断面

(190)ヒメイトマキボラ断面 ヒメイトマキボラ断面(1) イセエビ漁で得られたヒメイトマキボラをカットしてみた。写真の貝はいずれも蓋のある生貝である。 外形では思いもよらないことに、軸に二本の螺旋状の稜があった。殻頂に近い部分は殻が厚くなり塞…

(189) セイロンバイ

(189)セイロンバイ Babylonia zeylanica セイロンバイ(1) 今日は、年末年始での我が家での採集品です。折箱の中に、きれいな貝が入っていて思わず箸が伸びてしまいました。濃い味で煮付けた味もなかなかのものです。それよりも、この貝にはまるでキリン…

新年おめでとうございます

”土佐の海から”にいつも寄って下さってありがとうございます。今年も、よろしく。 貝は頑張らなくてもひとりでにたまってゆきます。・・・しかし整理が大変ですね。