日記

(244)ヌリツヤホトトギス(生態)

(244) ヌリツヤホトトギス(生態) 泥のマントを被った宝石 ヌリツヤホトトギス(1)スケールは5㎜角 泥を洗うと、袋が透けて見える… (65)ヌリツヤホトトギスで登場したので、2回目である。 選別を終わった底引き網の箱の中に、泥の塊が幾つかある。その塊…

(243)ハルシャガイ透過光

(243) ハルシャガイ透過光 ペルシャジュウタンの様 ハルシャガイ透過光(1) (61)ハルシャガイで登場したので、2回目である。 透過光の写真を撮り始めたのは、たまたまこの貝に懐中電灯の光を当てて見たことに始まる。その時、貝の色が際立って美しく、何度…

明けましておめでとうございます。

新しい年になりました。 昨年は、ブログさぼり気味でした。海に行っても、外れ気味の日が多かったですね。 ・・・正月休み、整理ををしていましたらここに出してないものが大分あります。 心惹かれるものを見つけて、投稿します。 ここに来てくれているあな…

(242)ザクロガイ

(242) ザクロガイ ピカッと光る砂の様 ザクロガイ(1) K町塩屋の浜は、貝殻拾いには絶好の浜である。 微小貝を求めて、この浜を端から端まで這いつくばうように何度か探索した。腰が高いと、小さな貝は見つからない。 浜を一掃するのに2時間は掛かってしま…

(241) ヒレインコ

(241) ヒレインコ 熱帯系の二枚貝 ヒレインコ(1) キクザルガイ科のこの貝は、熱帯系の二枚貝のようで、分布が奄美群島から熱帯インド・太平洋に分布すると書かれている。(日本近海産貝類図鑑P945) 殻長が5.5Cm。図鑑では12Cmでなので、もう少し大きく…

(240)ショウジョウガイ3

(240) ショウジョウガイ 酒を好む怪獣貝 ショウジョウガイ(1) 透過光 「猩猩(しょうじょう)とは、中国の想像上の怪獣。体は人に似て狗のごとく、声は小児のごとく、毛深く、その毛色は朱紅色で、面貌(めんぼう)人に類し、よく人語を解し、酒を好む。…

(239) テンロクケボリ

(239) テンロクケボリ なぎさの宝石 テンロクケボリ(1) 以前、K町塩屋の浜で、貝拾いをしていた時 時々出会う女性の方が歓声をあげていた! 「あった!!!」 ・・・話を聞いてみると、この貝を見つけた時の声であった。 めったに拾えない貝である。浜を端か…

(238) アンボイナ(2)

(238)アンボイナ(2) クリーニングと透過光 アンボイナ(4) 前回のアンボイナの写真は、美しさに幾分欠けるので いまいち満足できず、殻皮を取り除いてみた。殻口近くに茶色く見えたものが綺麗になった。また殻頂近くの肋もきれいに見えるようになった。極…

(237)アンボイナ

(237)アンボイナ ハブガイと異名のある、熱帯系のイモガイ科の巻貝 アンボイナ(1) 高知県中西部K町のイセエビの網で得られた。 いつも行くエビ網を覗くと、珍しい貝を採ったと教えられた。初めて見るが、よく知られているアンボイナだ。 この貝は、矢の形…

(236)スジウズラガイ透過光

(236) スジウズラガイ透過光 ランプのようにあめ色に輝く貝 スジウズラガイ透過光(1) スジウズラガイに、光を透してみた。あめ色に輝き、美しい。 写真(1)は、殻口が一度壊れ再生したものである。殻を作る外套膜の一部を失ったのだろう。肋の一本が不完…

(235)マンジュウガイ 透過光

(235) マンジュウガイ 透過光 マンジュウガイ 久しぶりの投稿です!!! 貝殻を手に取って眺めているとき、ライトで透かして見ると面白いものが見えてきた。たとえば、真珠層の発達した貝殻は、光を反射して通さない。また色のある殻は、新しい魅力が現れて…

謹賀新年

(234) ヘソアキクボガイ断面

(234) ヘソアキクボガイ断面 何気ない巻貝の内部は、緑色の殻と真珠光沢で美しい!!! ヘソアキクボガイ断面(1) K町塩屋の浜の波打ち際で成貝を見つけた。海岸でころりと打ち上げられている、馴染みのある巻貝だ。姿も黒く、見栄えはパッとしない。 断面…

(233)ニシキウズ断面

(233) ニシキウズ断面 内部の軸と細かい螺肋が真珠光沢で美しい ニシキウズ断面(1) (169)ニシキウズに一度登場した。直線的な三角の外形は、端正で美しい。 外形に劣らず内部もなかなか魅力的だ。軸はへそ穴の形に対応して曲線のカーブの柱になっている。…

(232) ギンタカハマ断面

(232) ギンタカハマ断面 真珠光沢の10階建ての螺旋の部屋 久々の投稿です。・・・パソコンの具合が悪くて、新しいものに入れ替えました。 ギンタカハマ断面(1) 三角形の断面の巻貝は、昔から身近でよく見かけました。欠けた殻から、内部が少し見えること…

(231) シロガンゼキ断面

(231)シロガンゼキ断面 殻頂の断面は透明で、軸が透けて見える。爽やかな断面!!! シロガンゼキ断面(1) “(185)シロガンゼキ” に続き2度目の登場である。縦張肋は120度毎に出てくる。その上に5本の樹枝状の棘があり、なかなか格好がいい。殻表面…

(230) コセンジュガイ断面

(230)コセンジュガイ断面 殻頂の色は、濃褐色に彩られた狭い一層の貝の層であった!!! コセンジュガイ断面(1) 今回は “(146),(184)コセンジュガイ” に続き三度目の登場である。小さな貝だが、殻頂の褐色のワンポイントが魅力的だ。また、殻全体に…

(229) カタベガイ断面

(229)カタベガイ断面 へそ穴の赤と真珠光沢の内部のコントラストが鮮やか!!! カタベガイ断面(1) 以前、カタベガイの断面を作ったことがある。・・・真心を切断中、バラバラになってしまった! 巻きと巻きとの接着力が弱いようだ!!! 今まで、分解…

(228) ハリサザエ断面

(228)ハリサザエ断面 内部は真珠光沢で美しい!!! ハリサザエ断面(1) ハリサザエは(17)で一度登場した。綺麗なサザエ科の巻貝である。サザエと同じく、石灰質の丈夫な蓋を持つ。内部は真珠光沢で美しい。 ハリサザエ断面(2) 殻頂部は肉厚が厚…

(227) ビワガイ断面

(227)ビワガイ断面 巻き始めに近い所から、内部に布目状彫刻が見られる。!!! ビワガイ断面(1) ビワガイの断面を見ると、繊細で優美である。4巻き程度。 写真のビワガイは、殻長 左;67mm、中央;86mm、右;84mm。 中央の貝は、殻が薄く…

(226) クチジロマクラ断面

(226)クチジロマクラ断面 内部は殻が薄く繊細で美しい!!! クチジロマクラ断面(1) この貝は、殻に艶が有ってなかなか綺麗である。断面にすると、内部の殻は大変薄く、とても繊細で驚いた。クチジロマクラを含むマクラガイ科の貝は、イモガイ科と同様…

(225) テラマチイモフデ断面

(225)テラマチイモフデ断面 軸には連続した見事なヒダがある!!! テラマチイモフデ断面(1) テラマチイモフデは、初登場である。K町底引き網漁で網に入って来るフデガイ科の巻貝である。なぜ、初登場なのか? ・・・身がなかなかうまく抜けないのだ。…

(224) ヤクシマダカラ断面

(224)ヤクシマダカラ断面 巻きの中心は、殻口に対して傾いている!!! ヤクシマダカラ断面(1) タカラガイの仲間の初めての断面である。ヤクシマダカラは、潮間帯でも見つかるもっともなじみのある大きなタカラガイだ。 外形側面からみると、殻頂は殻口…

(223) ネムリガイ断面

(223)ネムリガイ断面 真っ白い内面・内側にも肋が見られる!!! ネムリガイ断面(1) K町底引き網に入った目立たない巻貝である。市場でおいしい貝と聞いた。・・・残念なことにまだ味わっていない。 断面を見ると、内面は白く軸は滑らかで装飾は見られ…

(222) ヒロトラダマ断面

(222)ヒロトラダマ断面 軸の外側はツルツル、へそ内部に成長肋が見られる!!! ヒロトラダマ断面(1) 初めてのタマガイ科の断面である。「(32) ヒロトラダマ」で一度登場した。K 町底引き網で採れるタマガイ科の仲間では、一番立派な貝である。 断面を…

(221) アラレタケノコジャクシ断面

(221)アラレタケノコジャクシ断面 白色で端正、美しい内部!!! アラレタケノコジャクシ断面(1) 「(161)アラレタケノコジャクシ」に一度登場した。表面のアラレ模様が印象的な巻貝である。 断面を見ると、内部は白色で端正で美しい。軸は円筒で中実…

(220)シノマキガイ断面

(220)シノマキガイ断面 殻口のヒダには根っこがある!!! シノマキガイ断面(1) 写真はシノマキガイの断面カット位置を、順に深くしたもの。殻口の赤い色とヒダは殻口のみで奥まで及ばないようだ。殻の奥は白色の透明な殻におおわれている。それを通して、…

(219) シノマキガイ

(219)シノマキガイ 赤い口に白いヒダ シノマキガイ シノマキガイは、潮間帯やその下部の岩礁で見つかる巻貝である。表面には薄い殻皮と縦張肋上に少し長い毛が生えている。殻口は内外唇とも赤く、白いヒダがある。なかなか強烈な色彩である。 この標本は、…

(218) メルビルクダマキ断面

(218)メルビルクダマキ断面 白に褐色のラインの優美な外形と純白の内部 メルビルクダマキ断面(1) K町底引き網に入る巻貝である。網に入った時は泥をかぶっているが、洗うと真っ白い地肌に褐色のラインが美しい。肩部に結節列が見られる。水深50m~3…

(217) ヒガイ断面

(217)ヒガイ断面 優美な内部 ヒガイ断面(1) ある本に、貝のレントゲン写真が載っていた。その中で、目を引いたのがヒガイであった。優美に連続する曲線の画像を見ると、無性にこの断面を作りたくなった。 ・・・残念ながら、まだまだ思いに叶う断面は出…