#生物学
(216)ホンカリガネ断面 真っ白な断面、螺肋に対応して内面に細い条がある!!! ホンカリガネ断面(1) K町底引き網にたくさん入る巻貝である。身を取り出すのが幾分難しく、今まで登場してなかった。写真を撮ってみると、水管溝が長く、肩に深い湾入(肛…
(215)イボボラ断面 滑層に覆われたへそ穴!!! イボボラ断面(1) イボボラの殻口には褐色の滑層が大きく広がり、内外唇には白いヒダが見られる。断面にすると、中空の軸があることが判る。当然、へそ穴があるはずなのだが、外から見てもそれが見つから…
(214)ウラシマガイ断面 姿はウネウラシマと良く似るが、軸の模様が違う ウラシマガイ断面(1) ウラシマガイは殻表面の模様が鮮やかで、美しい貝である。断面を見ると、外形同様内部も均整がとれていて魅力的だ。 以前 ”(195)ウネウラシマ断面”で、この貝…
(213)ベニソデガイ2 殻口の奥は鮮やかな紅色 ベニソデガイ(1) 以前 ”(39)ベニソデガイ”で登場した同じ貝である。写真展の時、撮り直したので再登場する。 四万十町沖水深約40mの海砂採取に混ざって採集された。死貝である。生息した所から死んで流…
(212)カコボラ断面 カコボラ断面(1) カコボラを断面にしてみた。 殻口内唇には、黒色の地に白いヒダある。軸には、この殻口の模様が幾箇所も残されている。殻口のあった名残のようだ。 内壁は白色で艶があり美しい。 ***** 写真の貝の殻長 左:11…
(211)カコボラ2 大きくて魅力度アップ カコボラ(1) (90)カコボラで登場し、再登場です。 今年1月に、K町の底引き網で見つけたもの。 毛は連続していて、縞状になっている。連続した毛の基部は殻皮が立ち上がり毛の間を膜状に埋めている。毛がたくさん…
(211)ホネガイ2 殻の中は鮮やかな赤色!!! ホネガイ(1) 写真展のために、秘蔵のホネガイを撮影した。 逆光で覗いてみると、殻口が鮮やかな赤色に輝いていた。驚いた!!! 殻の外は象牙色だが、殻の中は縞状の濃赤色になっている。逆光で見ると鮮や…
写真展のご案内 「土佐の海から」に載せた写真を、展示しています。 3人展の一人として出品していますので、点数は少ないのですが、好きな写真をピックアップしました。 近くにお寄りの際は、ぜひ見に来てください。 展示期間 平成26年4月10日(木)~4月15…
(210)ガンゼキボラ断面 殻の外は真っ黒、中は真っ白 ガンゼキボラ断面(1) ガンゼキボラは真っ黒な貝殻で、乾くと白っぽくなって見栄えしない貝である。ゆえに今まで登場していなかった。縦張肋上に5,6本樹枝状の棘がある。殻口縁には紅色で内部は白い…
(209)ハッキガイ断面 ぼろぼろになっても生きている 凄いやつ!!! ハッキガイ断面(1) K町の底引き網で得られた貝である。私はこの貝が好きで、見つけた時は若いものも老成したものも採るようにしている。白い殻と鋭い棘が魅力である。 写真左は、若い…
(208)サザエ断面 内面は真珠の殿堂!!! サザエ断面(1) 誰もが知っているサザエを断面にしてみた。 内面は驚くほどにシックな装いの真珠の殿堂であった。バンド状の真珠層が全体に掛っている。写真の断面のもの(右)は殻長63mmの若い貝である。左…
(207)マツカワガイ断面(2) ひれ状の縦張肋内部、製作途中は本体につながって中空!!! フリルになって美しい!!! マツカワガイ断面(4) マツカワガイの断面を作った時、ひれ状の縦張肋内部が生体側と繋がっているものを見つけた。殻口から覗くと、…
(206)マツカワガイ断面(1) へん平な殻の中も、当然へん平 マツカワガイ断面(1) K町底引き網に入る、極端にへん平な巻貝である。西太平洋の水深50m~200mの砂底に住む。 標本にしようと身を取り出すが、なかなか難しくうまくいったためしがな…
(205)ヤツシロガイ断面 黄褐色の胎殻がきれい! ヤツシロガイ断面(1) K町底引き網で見つけた巻貝である。ここでは生息数が少ないのか、生きた貝はめったに見つからない。土佐湾では、大きな個体がいるとのこと。ここの底引き網で殻長13Cmのものを採…
(204)ハリエビス断面 内面は、まばゆいばかりの真珠光沢 殻頂部は殻で充填されているが、小さな穴が残っている!!! ハリエビス断面(1) K町底引き網に入る魅力的な巻貝である。断面にすると、内面はまばゆいばかりの真珠光沢だ。軸は滑らかで、凹凸は…
(203)カズラガイ断面 軸のヒダが美しい カズラガイ断面(1) 浅い砂の海底に住むトウカムリ科の巻貝である。“(28)カズラガイ”に一度登場した。“(195)ウネウラシマ”に似た仲間であるが、断面にすると違いが判る。 軸には、一部途切れてはいるがヒダがあ…
(202)フジツガイ断面 殻口が肥大し重量感のある貝 フジツガイ断面(1) 殻が厚く重量のある、なかなか存在感のある貝です。K町のエビ網に掛ったものです。潮線下の岩の海底に住んでいます。 断面を取る時、貝の軸は途中で曲がっているのかと思うほど、殻…
(201)シドロガイ断面 内側から殻を厚くした シドロガイ断面(1) マガキガイと同様、ソデボラ科の巻貝です。紡錘形のスマートな貝で、殻口外唇の張り出しが特徴的です。“土佐の海から;(14) シドロガイ”で一度登場しました。・・・この貝は、T市Nさんに…
(200)マガキガイ断面イモガイに似ているのは外形だけ マガキガイ断面(1) マガキガイは、潮間帯に住むソデボラ科の巻貝です。”土佐の海から;(164)マガキガイ”で一度登場した。 この貝の見かけは、イモガイによく似ている。・・・しかし、切断すると全く…
(199)キリガイ断面 殻の先まで身が入っている キリガイ断面(1) キリガイはK町底引き網で得られるタケノコガイの仲間である。写真の断面は殻長65mm(左)、80mm(右)である。4個とも別の貝である。 螺層を数えると22~25層もある。断面に…
(198)オルビニイモ断面 殻を壊さずヤドカリも利用 オルビニイモ断面(1) オルビニイモはK町底引き網で得られる。断面にしてみると、内部の殻は紙のように薄く、イモガイの仲間だとすぐに判る。殻は細長く肩部は結節していてスマートでなかなか姿が良い…
(197)アコメガイ断面 床上げ式リフォーム アコメガイ断面(1) アコメガイはK町底引き網に入って来るイモガイの仲間である。上手に身抜きできず、このブログにも登場していなかった。しかしその断面は印象的で、その内部の繊細な殻は見事だ。・・・この…
(196)イトマキナガニシ断面 曲がった殻頂部は、無理なリフォームのせい イトマキナガニシ断面(1) イトマキナガニシはK町底引き網に入って来る大きな巻貝である。見つけた時はいつも小躍りする。このブログの“(37)イトマキナガニシ”に一度登場した…
(195)ウネウラシマ断面 二重螺旋のへそ穴 ウネウラシマ断面(1) ウネウラシマはK町底引き網漁に入って来る巻貝である。殻表面の班列はあまりはっきりしないので、あまり見栄えがしない。このブログの“(68)ウネウラシマ”に一度登場した。 外見は見栄…
(194)テングニシ断面 テングニシ断面(1) 殻長;140mm(左)、185mm(中央・右) ショッキングピンクという言葉がある。テングニシを断面にした時、この言葉が浮かんでしまった。実際はショッキングではなくもっと穏やかな、光沢のあるピンク…
(193)ハチジョウダカラ(亜成貝) ハチジョウダカラ亜生貝(1) あの有名なハチジョウダカラに出会えました。ただし、生育しきっていない亜成貝。残念ながら背面の丸い金ピカは見えません。また少し欠けています。場所は、K町塩谷の浜の近くです。肉が付…
(192)オオナルトボラ断面 オオナルトボラ断面(1) オオナルトボラはエビ網に掛かる。殻口の強烈な紅色が印象的な巻貝である。 断面にしてまず驚いたことは、軸まで赤く染まっていることだった。殻口は、内外唇部ともに鮮やかな紅色に染まっている。しか…
(191)スジウズラガイ断面 スジウズラガイ断面(1) 底引き網漁で得られたスジウズラガイの断面である。これはなかなか奇麗だと思って写真に撮るが、その魅力を充分写し込めることが出来ない。 軸は楕円をさらにつぶした形の中空である。あるいは、パイプ…
(190)ヒメイトマキボラ断面 ヒメイトマキボラ断面(1) イセエビ漁で得られたヒメイトマキボラをカットしてみた。写真の貝はいずれも蓋のある生貝である。 外形では思いもよらないことに、軸に二本の螺旋状の稜があった。殻頂に近い部分は殻が厚くなり塞…
(189)セイロンバイ Babylonia zeylanica セイロンバイ(1) 今日は、年末年始での我が家での採集品です。折箱の中に、きれいな貝が入っていて思わず箸が伸びてしまいました。濃い味で煮付けた味もなかなかのものです。それよりも、この貝にはまるでキリン…